2011年12月11日日曜日

休日は研究に協力?

少し前、BPSなかやまさんのHPに、大学の研究活動「スポーツサイクリングのペダリング解析」へのお誘いが掲載されていた。サイクリング初心者にペダリング方法の適切な教育を施した場合の効果を調べるそうだ。
自転車の動力は、いうまでもなく人力で普通は低出力だ。私の場合は著しく低いと言っても過言ではない。この低い出力をいかに効率良くタイヤに伝えるかはサイクリングの楽しみに大きな影響がある。
以前、オートバイに乗っていたが、重量約200kgの750ccのマシンでも、ライダーのポジションは走行性能の大きなファクターだし、ライダーの快適さにも効いて来る。専門家の意見を聞いてフォームを改善すると見た目も良いし本人も快適だった。
ましてや10kgを切る自転車ではサイクリストのフォームがライディングに与える影響はとても大きいと常々考えていた。多くの人が快適なサイクリングを楽しむ為の有意義な研究の一助になることはとても名誉な事だ。
そんな訳で、速攻で協力を申し込んだのだった。
決して高価なBGFITが無償で受けられる事に釣られた訳では・・・。

実験は以下の順に進められた
1.各種センサーの取り付け
手や足に、筋電計のセンサーを取り付け、トランスミッターを入れたウェストバッグを腰に着ける。
TV番組に出てくる実験のようなムードが高まる。
頭や肩、ひじやひざにモーションセンサー用の反射球を取り付ける。
ハリウッドのアニメーション撮影のようだ。



2.シティサイクルのポジションに合わせたエルゴメーターでシティサイクル相当のペダリング動作と体の状況を記録する。
準備されているエルゴメーターはWattBikeというもので、会社の健康管理室に置いて有るようなルームトレーナーとは一味違って、実際の自転車にとても近い感覚だった。
ロードバイクのドロップハンドルにブレーキのブラケットのような突起もあって、いろんなポジションが取れるので、サドルはかなり低めでも、シティサイクルのような窮屈感は無い。クランクもどちらかと言うとロードよりなのかも。数えるほどしか乗ったことは無いが、うちの子供の通学用自転車はもっと乗りにくかったように思う。
逆に、靴を脱いでペダリングしているので、何だか妙な感じだ。
ケイデンスが表示され、出力がグラフに表示されるので、かなり正確に目標の回転数を維持できる。出力のグラフはきれいな8の字型を表示していたと思うのだが、WattBikeのHPを見ると見事に初心者のパターンだった。

3.自分のロードバイクを固定ローラーに載せてペダリング計測。
この固定ローラーもなかなか良い感じ。
私のサイクルコンピュータはケイデンスが表示されないので、メトロノームの音に合わせてペダリング。この計測をする前は、約1ヵ月間、通勤でESCAPEにしか乗っていないので、ちょっと不安だったりして。

4.フィッティング
体の動きや柔軟性を調べたり、ペダリング時のひざの角度や位置を調整する。
私の場合、ひざが前に2cm程度出過ぎていたので、サドルを2cm後ろに下げたのだが、ひざの位置が変わらない。どうも、右足の柔軟性が低くいので動きが悪い分、左足が下がっているらしい。ION-PROに標準でついているサドルはかまぼこ型をしていて、腰が傾いても判りにくいのもその傾向を助長しているようだ。本来なら、座骨が当たる部分が比較的平らなサドルに交換して、腰が傾かないようにするべきらしい。
また、もう少し腰を前に傾けたほうが、ペダリングし易いとのことなのだが、少し前傾姿勢をとると尿道が圧迫される。適切なポジションを得るためには、サドルの交換が必要なようだ。
ちなみに、サドルは水平が基本なのだが、ESCAPEのサドルはやや前を下げたセッティングにしている。あまり前傾姿勢にならなくても、尿道の圧迫感が有るからだ。


5.フィッティング後のペダリング計測。
若干、尿道の圧迫感は有るものの、少し前傾姿勢を意識しつつ、腰が傾かないように注意して、メトロノームに合わせてペダリング。
サドルの位置も高さも、クリートの位置も、フィッティング前とはかなり変更されている。見た目はあまり変わらないが、100RPMでペダリングしている時には、フィッティング前よりかなりペダリングし易くなったように感じた。

フィッティング前後で、何らかの差は感じるのだが、どこが違う?と聞かれると、あまりはっきりした答えは出しにくい。計測結果は差が出たのだろうか?
早く結果が見たいと思いながら、帰途に就いたのだった。

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